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発足の経緯

ReRootsは、2011年3月11日に起きた東日本大震災で、仙台市青葉区川内コミュニティセンターに避難した学生や地域住民が集まって作りました。

3月11日、とてつもない揺れが起こり、川内地区で被災した人々は、東北大学川内キャンパス近くにある川内コミュニティセンターに続々と集まってきました。 体育館は400人近い人であふれ、ラジオから流れる災害の状況に驚くばかりでした。

避難所で過ごす中、大学生を中心として徐々にボランティアの運営組織が出来上がり、水汲みや炊き出し、トイレの水流し、情報の伝達などを進めていきました。

そのうち、被災者の中でも、いわゆる「被災弱者」の存在が明らかになり、日常生活においても何らかの問題を抱えていることも分かってきました。 避難生活から1週間、避難所を集約する動きが始まり、川内コミュニティセンターは立町小学校に集約されていきました。 そのため、避難所を移動する人と自宅に戻る人が出てきました。

しかし、インフラが回復していない地域に戻った被災者の中には、水汲みの手伝いや、食材などの物資の供給を必要としていた人も多くいました。 そこで、ボランティアは引き続きコミュニティセンターに残り、水運びや物資の提供、家庭訪問を通じて地域に根ざした被災者支援ボランティアを始めていきました。

幸いにも川内地区は比較的被害が少なかったので、沿岸部の津波被災地域での支援活動にも取り組むようになりました。 全国からガレキ撤去や泥かきなどのボランティアが訪れており、学生たちも何か力になりたいと進んで沿岸部のボランティアに行きました。 しかしながら、そこで様々な問題点を目にした学生たちは、自分たち自身でボランティア団体を立ち上げたほうがよいのではないかと考えるようになりました。

仙台東部地域は仙台平野が広がる農業地帯です。家屋の泥だしやガレキ撤去は行われても、農家にとって仕事場である肝心の農地は手つかずの状態だったのです。

学生たちは、若林区の農業再生に着目し、農業支援ボランティアとしての必要性を見出しました。 さらに、農家の生活を回復するまでの支援とは何か、どうやって農家と農業を再生させていくのか、長期的視点にたって活動することが求められていました。
 

ReRootsの特徴は、仙台市の各大学に通学する大学生が中心として、農業に着目し、若者が地元の復興に取り組んでいることです。 目指すものは、若林区農村地域での農業と農村の再生です。

当初はサークルとして発足しましたが、2012年10月、一般社団法人として登記し、活動を続けています。