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展望・政策提言
○今後の展望

若林区沿岸部では、農業を中心とした文化や生活が営まれてきました。 しかし、多くの農村と同じように、農業従事者数の減少、新規就農者不足、過疎化、高齢化などの問題を抱えていました。 そのような状況で2011年の東日本大震災の被害により、多くの住民が住宅を失い一時的に内陸移転しました。 農家の多くを占める高齢者は、職場である田畑が若林区沿岸部にあるため現地で生活を再建しましたが、都市部に職場を持つ若手は内陸に移転しました。 結果として地域の担い手となる若手が減り、過疎化・高齢化に拍車をかけました。 またそれにより、地域コミュニティの維持・形成する機能を持っていた祭りなどの地域のイベントや古くから受け継がれてきた文化を継承することが困難になりました。

また津波被災後、以前から行政が進めてきた農業の大規模化・六次産業化といった政策により、多くの法人が生まれました。 個人農家や家族経営から新しい営農方式の転換により、これからは、いかに新規就農者を獲得するか、地域の農業とそれを基盤とする文化、生活を存続させるかが課題となっています。

私たちは行政の復興計画から、地域の農業や生活、コミュニティといった要素に対して生じうる問題を長期的な目線で予測し、復興、そして地域おこし活動を行っています。高齢者が元気で、ひなびた持続する農村になることを目指して日々活動しています。農業面では、法人経営の安定化と、新規就農者・後継者育成をポイントとし、コミュニティ面では、福祉活動や地域資源を活用した取り組みなどを行っています。

震災から8年が経ち、いよいよ住民自身が地域づくりを進めていく段階になります。住民が主体的に地域について考えていけるよう引き続き住民の声に耳を傾け、政策を進めていきます。

〇政策パンフレット

仙台市若林区東部沿岸地域復興・地域おこし政策‐現状分析編‐


仙台市若林区東部沿岸地域復興・地域おこし政策‐地域おこし編‐



〇政策提言・中間報告

復興5か年計画政策提言2014年版


若林区調査報告書2014年


若林区の今後に向けて2012年版


若林区中間報告書2012年版