復興に向けて

復興への向けての展望


「復興」を経て「地域おこし」へと向かっていく中で、
たとえば、新規就農者を受け入れるためのファームステイ、大学と連携した農業インターンによる人材確保、 若林区の農業・食育・防災・自然環境などを活かした小中高生の研修受け入れ、 ボランティア参加者と農家における産地直送野菜の販売、若林区野菜の販路拡大などに関して、アイデアとして持っています。

若林区の元々の魅力、農家の特色や技術を活かすことで、
地域の魅力を引きだし伝えていきます。

現在の主な活動

ReRootsでは現在、生産、消費、コミュニティの場としての農地利用に着目しています。

若林区の被災地域の住民にとって、農業は生活の基盤であり 農業ではなくとも家庭菜園で自家用農作物を栽培するのが一般的でした。
「復旧」の段階としての家屋の泥だしを行うだけでは住む場所が確保できただけにすぎず、 元通りの生活に戻れるわけではありません。
生活の一部である農業が再開できるように農地の「復旧」も同時に進めていきます。
しかし、ただ農地の復旧作業を行うだけでは 被災農家は再び農業・農作業を行おうという気持ちにはならないことが少なくありません。

職・食・コミュニケーションの場としての農地の「復興」作業が必要です。

なぜならば、周りに一緒に農作業をする仲間がいないと互い協力したり 切磋琢磨したりしようという気持ちにはならないからです。
特に家庭菜園の場合はたくさん収穫することが主な目標ではなく、 農業を楽しんで周りの人とコミュニケーションを取っていくということが大切に思われています。

ReRootsのコンセプト「復興、地域おこし」に沿って、 職・食・コミュニケーションの場としての農地を地域住民とともに形作っていきたいと考えています。


●ReRootsファーム


私たちは、ReRootsという学生ボランティアが畑を借りて農作業を行うことで、 農業・農作業を再開しようか迷っている人、地域に戻ってこようか迷っている人の後押しができれば、と考えました。
畑作業の中では近隣の住民のみなさんと交流する機会があります。
それを通して地域の問題の把握やニーズの調査も行うとともに、 地域の方々から農業技術を教えていただきながら、ReRootsファームは運営されています。

●市民農園の開設へ


ReRootsは<三本塚市民農園>と<荒浜狐塚農園>という二つの市民農園の開設、その運営に関わっています。
三本塚市民農園は、継続的に人が集まれる環境や場の提供を行うことで、 他地域から人を呼び込むとともに被災地からの人の流出を軽減するという目的があります。
荒浜狐塚農園は、荒浜地区の農家が主体となって開設されました。 自分の畑では農作業をできない、という荒浜地区の住民の方々に向けて貸し出されています。 ReRootsは開設の際にガレキ除去などのお手伝いをしました。農園の運営は地元の農家によって行われており、私たちも一区画お借りしています。
地元の伝統野菜にも視野を広げ、伝えていくために、仙台野菜の栽培にも挑戦していきます。

●ひまわりプロジェクト


作付のできない農地が多い津波被災地域において、景観形成の一環として『ひまわりプロジェクト』を行いました。
津波被害を受けて景観が茶色い世界へと一転してしまった若林区の沿岸地域に、2012年夏、ひまわりの花が一斉に花を咲かせ 彩りを与えてくれました。
ひまわりの種は福島県で障害者の方々を支援しているNPO法人シャロームさんから提供されたものです。
若林区で育てられ、収穫されたたくさんのひまわりの種は再びシャロームさんの元へと戻り、 食用のひまわりオイルに加工されます。 NPO法人シャローム

●田植えプロジェクト


田植えから稲刈りまでコメ作りのお手伝いをすることで、津波被害をのりこえ、コメ作りを再開される地元農家さんを応援するとともに、若林の魅力を体で感じていただきたいという思いで 『田植えプロジェクト』を行いきました。
このプロジェクトは農家さんにとっても単に労働力としてボランティアにきてもらうのではなく、自分たちの農業の課題や若林区のことについて自ら発信していくという点でいままでのボランティアとは異なっています。

●さつまいもプロジェクト


地元の農家の指導のもと、さつまいもの苗植えから収穫までの畑作業をReRootsのスタッフと プロジェクトの参加者で共同で行います。
このプロジェクトには実際に畑作業をしたり 地元農家の野菜への愛やこだわりを直接感じたりすることを通して農業の楽しさを知ってもらいたい、 若林区の魅力を伝えたい、というスタッフの思いがこめられています。